「日本でいちばん大切にしたい会社」は、法政大学大学院政策創造研究科の坂本浩司教授が、2008年に新刊発行し、以降7冊シリーズで絶賛発行され、2010年以降は、毎年「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞として多くの省庁、商工会、金融、経営者団体の後援機関が賛同して表彰式が行われています。https://www.htk-gakkai.org/a0013/MyHp/Pub/
「日本でいちばん大切な会社」はどんな会社経営者が率いる組織か?どんな理念をもった会社だと思われますか?
坂本教授は、初刊の第一部で 会社は誰のために?と題して、会社は、社会みんなのものであるという根本原則があり、「人を幸せにする経営」社会の公器としての責任や使命をないがしろにしている会社は、結局つぶれていくと。また、会社の盛衰は、会社の使命と責任を意識して行動することで決定され、会社の研究開発や生産力、販売力などの経営管理力よりも遥かに重要である。と極論されています。
教授 曰く、会社経営とは「五人に対する使命と責任」をはたすための活動である
会社経営者は、1.社員と家族 2.外注先・下請企業の社員 3.顧客を幸せにすること 4.地域社会を幸せにし、活性化させること 5.自然に生まれる株主の幸せ この五人の幸せの優先順位の順番を間違えない決断と経営の実践が大切なこと
教授 曰く 業績や成長は、継続するための手段にすぎず、会社経営でいちばん大切なのは事業継続で、それこそが、企業の社会的使命でであると
また、業績が上がらない原因を外部環境にあるとする中小企業経営者の口癖「五つの言い訳」、「景気や政策が悪い」「業種・業態が悪い」「規模が小さい」「ロケーションが悪い」「大企業・大型店が悪い」であり、社長の特徴は、何よりも重視し、その実現を追求しなければならない社員やその家族、下請企業や顧客等の幸福に対する思いが総じて弱いと指摘しています。
日本経済を支えるのは、中小企業(約260万社・全企業の99.7%)そのうち80%以上が従業員5人以下の小売業・卸業業・サービス業と従業員20人以下のその他の業種である小規模企業者です。
2021年までコロナ関連支援でおさえれれていた倒産件数が、2022年3月以降は、元本返済据え置き期間終了と融資引き締めにより急増の兆しを強めています。
5人に対する使命と責任をはたしてきた地域社会や優れた技術を持った大切な会社を継続させる事業承継を微力ながら最大限支援したい。
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