世間では8月15日は、終戦記念日ですが、我が家では、お盆中に亡くなった父の23回忌となる命日でした。
群雄割拠の戦国武将の武田 信玄の死亡は、隣接国から甲斐武田の権勢危機回避のために、死亡事実とお家騒動をひた隠しされました。当 武家では、無理くりの資金繰りで1998年に新店舗を建設して、軽自動車新車販売拡大、ドレスアッップ部品、輸入品販売など業態変革しての経営再建策がまだ不調でした。経営実態を隠し、銀行、取引先や親戚、父の友人達などに見栄の社葬を8月15日に行いました。社葬後は、49日が終わらぬ、2000年9月11日に東海豪雨の浸水被害にあい、当面の損害1000万円の被害補填のため返済や復興策のないままに、さらに激甚災害の指定融資を受けました。
主に日産自動車の経営再建からの共存共栄関係崩壊と業界の販売流通変革、6年間にわたる父親の病気治療が絡んだ業績不振を挽回するための経営再建策、経営努力中に、東海豪雨の被害が重なり、さらなる不景気と販売不振、資金繰りなどでの借入金の急拡大、3期連続赤字で、事業継続は、あっけなく頓挫しました。因みに東海豪雨の地域経済被害は、2700億円、自動車流通は、半年で愛知県に集中し廃車、登録台数が戦後最大となり、バブル崩壊後の2000年から2002年は、戦後最多の倒産件数の年でもあります。
日本の中小企業のほとんどが、小規模事業で会社と個人との資産が一体の家族経営です。事業維持、発展のための資金は、銀行からの融資が必要不可欠であり、銀行格付けの高い優良企業以外は、無借金企業になれません。小規模会社の社長は、会社事業のために個人として銀行借入の連帯保証と融資額によりの自らの資産を担保し返済するリスがあります。当然 私もこの借入責任を負いました。
事業承継では、会社の負の資産である借金も含め、取引銀行の連帯保証を、事業承継の後継者が継がなければの成りません。事業後継者が決まらない問題の最大の原因が連帯債務保証です。
解決施策として、2011年の東日本震災後、経営者保証に関するガイドラインが、2013年2月から開始されました。なかなか新制度の利用実績が進まない中で、返済計画がなくても、資金繰りに窮した企業にコロナ融資だけが増え続けました。過去のリーマンショック後、大きな災害後の数年を経てからの倒産だ増大します。事業承継以前に、来年から始まる返済による事業維持が心配です。
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